先日のテスター修理~。
実は下積み時代、会社会長(当時84歳)に買ってもらったものです。入社祝いと言っては大げさですが僕が入社時に会長がわざわざ秋葉原まで買いに行ってくれたというもの。
既に他界されたのですが戦後、電気屋の中でも技術屋さん上がりだった会長は「秋葉原は庭のようなもんだ」と言い、84歳で電車を乗り継ぎテスター1つ買いに行ってくれたのが嬉しかったのを今でもおぼえています。
しかし、このテスターずっと使っていたのですが普段外回りで腰道具に常備しておくには少し大きいので2軍落ちに、、、(会長すみません)。
いつのまにか、どこかしらが断線して、メーターが動いたり動かなかったりと困る状態に。
テスターを使ってテスターの断線チェック。まずは一番怪しいリード線をチェック~、問題なし。中央のロータリースイッチ部分を動かすと不具合が解消されたりするので次に中央部分をチェック~。
問題なし。抵抗部分にハンダ浮きも見られず徐々にハマっていきます、、、。
断線や漏電の際、見当が付かない場合はを中間部分で回路を切り離し1次側か2次側でどちらがダメか調査していくのがセオリーだと思います。
こんなキレイな基盤で断線~?と思いつつ1箇所ずつゼロΩダイヤルや回路をチェック、、、わかった!!原因はこちらでした。
電池ボックスと基盤の接続部分の断線でした。目視では全然分かりません、、、。
確かに落下時や振動を加えた時に基盤とちがう揺れ方をするので一番ハンダが浮きやすい部分では有りますよね。ロータリースイッチを動かして症状が変わるのも、接点部分が基盤を押し付けながら回転するため、この押し付けが先ほどの断線部分を微妙に押し下げたり接触させたりさせていたようです。
今回は自分自身への「聞き込み」が甘かったため、少し時間が掛かってしまいました。
外回りで落としてしまったことを考えれば、もっと早く解決していたな~と思います。
ともかく、また使えるようになって良かった。
これからは車載の1軍として頑張ってもらいます~!
今でも色々と教えてくれた会長には感謝です。