前回の続きです。
御見積を提出して数日後、ご担当者の方から連絡があり、
「どうやら交換予定のほうの1台は他店さんで安く交換したみたいです。ですので、ライトアップさんはもう1台の古い機器の復旧だけお願いします」とのこと。
御見積通らなかったか~と、思いはしましたが今回は費用を安く抑えるのが1番の目的。その1番に協力出来なかったことは残念ですが、お客様が満足であればそれでいいのです。
そして、ここからが本題。
古い機器の復旧当日。
左が今回復旧する機器のダクトカバー。左が今回作業する既設機器。右が他社さんで交換した新品。
細かい説明は省きますが、エアコン室外機の右側は通常メンテナンススペースとして30cmほどのスペースが必要です。でないと配管が接続できません。
で、私の作業するのは左側。
写真はありませんが、どうしても、右の室外機をずらさないと作業が出来ないので恐縮ながら新品さんのダクトカバーを仮外し致しました。
あまり他の方のお仕事を否定しませんが、、、真空ポンプで真空引きしている間、勉強も兼ねてダクトカバーのネジ部分を見てしまいました。
あれ??
分かります?外壁に打ち付けているネジ部分に一切防水処理してないんです。
しかもネジは普通の木ネジ、、、。
せっかく、ベランダの防水やったのエアコン工事の防水が甘いなんて、、、。
なんだかちょっと残念です。
中には「ビスが密着しているから平気だ」とか、「一般的な住宅は10年に一度外装の塗り替え(防水)をやるからいいんだ」とか言う業者さんもいますが、、、私はどうなのかな?って思っています。
実際、外壁に面した配線器具(コンセント、スイッチ)は錆びによる劣化が早い傾向にあります。
それはやはり、どこからか湿気や水分が回り込んだり、温度差の結露による影響なんだと思います。
せっかく最近の住宅というのは通気と気密を大事にしているのに上記のような仕事を見てしまうと、う~~ん。となってしまいます。
そして、写真中央のグレーの信号線。一部メーカーを除き、基本的には2.0mmというサイズ指定になっております。
ですが、その一部メーカーでないのに1ランク下の1.6mmという一回りしたのサイズの信号線を使っています。
実はエアコン信号線の差込口の仕様はが2.0mmの仕様のものが多いんです。
そこに1.6mm(指定より細いもの)を使うと、接点不良による不具合を起こす可能性があるんです。
問題が起きたら、、、メーカーサービスの方が対応してくれないこともあるそうで。
ちなみ2.0mmと1.6mmではもちろん後者のほうが仕入れが安い。扱いも楽です(ケーブル自体が柔らかいので)。
そして、今回のタイトルの「求めているものは何か」。
たしかに今回のように穴あけした場所の防水処理をやらなかったり、
指定サイズ以下のサイズのケーブルを使うことで作業の省略化、
もっと言ってしまえば工事の低価格化も可能なんだと思います(やったことないので分かりませんが)。
そうすれば、今回第一条件の「安く済ませる」ことは可能です。
目的に近づきます。
実はそこで、「しかし品質は???」となってしまうのが通常の業者さんなんです。
業者さん、それぞれの品質の線引きもあります。
「金額=品質」を感じる場面もありますし、品質を維持したまま頑張っている業者さんも沢山いらっしゃいます。
「安いから、そこまでそんなにやんなくてもいいよ」と言っている業者さんもいます。
なんだかそういう環境の中、「答え」を出し、進むことが必要であり、
もっとお客様が何を求めてるかをしっかりと考える必要もあると思うんです。私は。
お互いに金額=品質ではなく、
金額<品質となった時が一番気持ちのいいものですしね。
これからはこういった色々な業者さんが入るパターンが増えると思います。
特に電気は見えない部分が多い。
今以上にお客様自身へのしっかりとした説明も必要になることと感じました。
今回はご希望に応えられませんでしたが、
また困ったことがあったらお声をかけて欲しいと思っております。
販売がメインでないので営業・セールストークは苦手ですが、、(汗)
それでは、また~。